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産経新聞記事より
埼玉県で3月、車中に残された1歳と2歳の幼いきょうだいが熱中症とみられる症状で死亡する事故が起きた。まだ肌寒い季節。だが、専門医は体が暑さに慣れないこの時期が、かえって熱中症の危険は高いと指摘する。
気温23度→車内48度
3月15日午後3時頃、埼玉県小川町の駐車場にとめられた乗用車内で、2歳の男児と1歳の女児がぐったりしているのを母親が見つけた。2人は搬送された病院で死亡が確認された。脱水症状による熱中症とみられている。
熊谷地方気象台(同県)によると、この日の最高気温は14・6度。天候は晴れで穏やかな陽気だった。両親は同日午前、2人を保育園に送るために車に乗せたが、お互いが送っていくと勘違いし、それぞれに外出してしまったという。
「最高気温は日陰の百葉箱の中で測るもの。車の色によっても異なるが、閉鎖空間であるうえ、日差しに加え、放射熱や滞留熱があり、短時間で高温になる。特に子供は身体的に未熟で脱水になりやすい」と話すのは、済生会横浜市東部病院こどもセンターの小児科医、十河剛(そごう・つよし)さんだ。
日本自動車連盟(JAF)のテストでは、外気温の最高値が23度だった4月下旬で、車内温度(運転席の顔付近)は48・7度、ダッシュボードは70・8度に達した。十河さんは「季節的にも体が暑さに慣れていないため、春から初夏にかけての季節は熱中症が起きやすい時期」と指摘。窓を少し開けておいても、車内温度の上昇にはほとんど効果がないことも確認されている。
塩分も忘れずに
子供は大人に比べ、
・短時間で深部体温が上がる
・体内循環が活発で、水分が失われやすい
・体温調節機能が未発達なため、尿と汗のバランスをとることができない
といった特徴から脱水、熱中症になりやすい。
車内に限らず、体温の上昇や脱力、嘔吐(おうと)など熱中症の症状が表れたら、まず涼しい所に移し、頭を低くして寝かせる。首や頭を冷やし、飲めるようなら水分と塩分を補給する。市販の経口補水液が望ましいが、なければスポーツドリンクや手作りの補水液で代用する。
「医療機関に運ばれて『水は飲ませた』という人は多いが、水だけを飲ませると必要な塩分が薄まってしまい、症状が改善されないことも多い。塩分を必ず一緒に補給してほしい」(十河さん)
自分で意思表示ができない幼児はもちろん、小学生でも自覚のないうちに熱中症になることも少なくない。十河さんは「短い時間でも放置は危険。長時間のドライブなどのときや、子供や高齢者が喉が渇いた自覚がないときでも、時間ごとに水分を補給してほしい」と話している。
【用語解説】経口補水液
水に主に糖分(ブドウ糖)、塩分(ナトリウム)を混ぜたもの。脱水症状の治療に用いられる。吸収しやすくするため、配合のバランスが重要。途上国では感染症などに伴う脱水対策として輸液に代わる治療法とされている。「OS-1」などの市販品はスポーツドリンクに比べ、ナトリウムやカリウムが多く配合されており、特別用途食品として薬局で販売されている。
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