シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄について事務局よりお届けいたします。
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産経新聞記事より
日本人の3人に1人以上がかかるという花粉症などのアレルギー。
医療機関で受けるアレルギー検査で何が分かるのか。代表的な検査の一つ、血液検査の読み取り方を専門家に聞いた。
積み重ねで症状
東京都の男性会社員(46)は、せきが続くため、今月上旬に医療機関を受診。血液検査(3割負担で約5千円)で、アレルギー性のせきぜんそくの可能性を指摘された。
「検査報告書」の項目は「特異的IgE(アイジーイー)」検査のことで、血液中の「IgE抗体」の濃度を調べる検査だ。陽性か陰性かで、その物質に対するアレルギーの有無を推定できる。 ただ、「陽性なら必ず症状が出るわけではなく、個人差がある。IgE抗体の濃度が高いほどアレルギー症状は出やすく、原因物質を絞り込む状況証拠と考えて」と、アレルギー検査に詳しい昭和大の木村聡准教授(同大横浜市北部病院臨床病理診断科)は解説する。
男性会社員の場合、ハウスダスト▽ヤケヒョウヒダニ▽コナヒョウヒダニ▽スギ▽犬のフケ-の5項目が「クラス3」の陽性。3カ月前、自宅で犬を飼い始めてから鼻水やくしゃみが出ることから、犬のフケによるアレルギー症状が出現。それまで平気だったダニやハウスダストにも反応するようになったようだ。
複数のアレルギーがある場合、それらが積み重なって一定の許容量を超えると症状が現れるからだ。症状を抑えるには、個々のアレルゲンにできるだけ近寄らないこと。
男性会社員の場合、ハウスダストとダニの量を減らすことで、犬と接触しても症状が出なくなるかもしれない。しかし、スギ花粉の時期は、スギ花粉の量が例年より少なくても症状が出る可能性がある。
効果的な検査を
同時に測定した「RIST」(非特異的IgE)はIgE抗体の総量。
IgEがからむアレルギーを発症しやすい体かどうかを知る目安だ。「『特異的IgE』の項目が陰性で『非特異的IgE』が高い場合、検査では拾い上げられなかった別のアレルゲンが隠れている可能性がある」と木村准教授は指摘する。
現在、国内では約200種のアレルゲンが健康保険で検査できるが、1回で測れる数は制限がある。 木村准教授は「年齢や地域、季節でアレルゲンには差がある。庭木の『ハンノキ』花粉など思いもよらぬものが原因の場合もあり、検査前に、自分がどんな場所、物、季節で症状が出やすいか、あらかじめ調査してから医療機関に相談を」とアドバイスしている。
1800万件の検査結果を公開
三菱化学メディエンス(東京都港区)はホームページ(www.medience.co.jp/allergy/index.html)で、平成10~23年のアレルギー検査結果約1800万件を公開している。年齢、地域別に多いアレルゲンを調べることができる
【用語解説】
IgE抗体 免疫を担当し、花粉などの異物が体内に入ると作られるタンパク質で、鼻や目の粘膜で
肥満細胞(マスト細胞)と結合。アレルゲンに出合うと、ヒスタミンなどかゆみを誘発する物質を放出する。吸い込むことで発症する吸入系アレルゲンは、ハウスダスト、ダニ、スギ花粉などが代表的だが、最近は猫などの動物やカビ類も。
食物アレルギーの代表は、▽乳児=卵、乳製品、小麦など▽成人=エビ、カニ、小麦、果物など。
乳幼児期の抗体は成長に伴い、減少することが多い。
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