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中日新聞より
名古屋市の中学二年、浜口智行さん(14)は重症の食物アレルギー。患者が持ち歩ける症状緩和のための注射器「エピペン」に、何度も救われてきた。当時通っていた津市の三重大付属小五年のとき、昼食後に具合が悪くなり、担任と一緒に打った。母の洋子さんは「『命を守るのは自分しかいない』と教え続けてきたが、まだ一人で打つのは難しい。大人の力添えが必要」と話す。
事故防止の手順を定めても、事故の可能性は残る。事故発生時の対応策を整えておくことも、命を
守るためには重要だ。
「ぐっと押して。結構、力がいるでしょう」。母親が子どもを抱きかかえ、太ももに練習用の注射器を押し当てる。愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センターでは毎月、エピペンの使い方講習会を開く。患者や家族、その子の学校の教員や保育士に、伊藤浩明内科部長らが指導する。
乳アレルギーで全身が真っ赤になり、病院へ駆け込んだ経験のある男児(5つ)の母は、小学校入学を前にエピペン所持を決めた。入学予定の学校の養護教諭と受講。母は「保育所とは環境が変わるので不安だったが、講習も受けてもらい、しっかり対応してもらえそうで安心できた」と話す。
エピペンはペン型の自己注射器。先端を押し当てると針が出て、服の上からでも打てる。注射は医療行為だが、学校や保育園では教員や保育士が打ったり、子どもを手伝ったりできる。
呼吸がゼーゼーするなどの症状に気付いたらできるだけ早く打つ。「ショックでないのに打っても問題ないが、打たずに手遅れになると、命に関わる」と伊藤医師。東京都調布市で起きた死亡事故の報告書では、エピペンが遅れたことも、死亡の直接的原因の一つと指摘された。亡くなった女児はエピペンを持っていたが、担任も養護教諭も打たなかった。女児が「打たないで」と言ったことが影響したとみられる。
伊藤医師は「エピペンを打つのは勇気がいる。打つタイミングを理解するためにも、養護教諭らが専門医から学び、各校内で研修を繰り返すなどの対策が必要だ」と話している。
「ガイドライン」活用を
学校などで求められる対策について、国立病院機構相模原病院・臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長の海老沢元宏医師に聞いた。
大事なのは、2008年に日本学校保健会が出した「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」の徹底。これは児童の症状などを正しく把握するために「学校生活管理指導表」を活用し、保護者や主治医と連携、情報は学校全体で共有するよう求めています。
目標はアレルギーのある子が、問題なく学校で健康な生活を送れるようにすること。ガイドラインの運用で先生たちもアレルギーを学べるようにできています。ただ、従うことは義務ではなく、どの程度浸透しているかも分かりません。
調理員だけでなく、先生やアレルギーの児童自身も確認するシステム作りが必要です。チェックポイントが複数あれば、どこかで漏れても、止められる可能性があります。
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