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中国新聞より
新車に乗ると頭痛や目まい
購入したばかりの新車内の揮発性有機化合物(VOC)による空気汚染が注目され始めている。密閉性の高い住宅などで接着剤などの化学物質が引き起こすシックハウス同様、車内でも頭痛や目まいの要因となる。自動車メーカー各社も対策を検討し始めている。
製造時の薬剤影響 メーカーは対策に着手
「新車に乗るたびに八カ月の孫娘が泣き始めます」。娘家族の新車のにおいが気になるという広島市佐伯区の平林なおみさん(53)は「婿も運転中に頭痛がして目が痛くなると言っています。孫も前の
車のときは喜んで乗っていたのに…。シックハウスと同じ現象でしょうか」と首をかしげる。
新車内の空気汚染について大阪府立公衆衛生研究所の吉田俊明主任研究員らは、VOCの濃度調査を実施し、百十三種類のVOCを検出。厚生労働省が定める化学物質の室内空気中濃度指針値をクリアするのに一般的な使用条件で三年以上かかり、気温の高い夏場には発生量が増えることをつきとめた。
車内の化学物質は、建材などの接着剤に含まれ、シックハウスの主因とされるホルムアルデヒドに
加え、ゴムやプラスチック製品に使われる劣化防止剤や製造段階に使われる薬剤などが多いのが
特徴。
シックハウスには、頭痛や目まい、皮膚炎など健康障害が報告されているが、車内の化学物質に
ついてはこれまであまり研究が進んでいない。
広島大大学院の烏帽子田彰教授(健康政策科学)は、「車内で気分が悪くなるのは、おそらく車内の石油化学合成樹脂、接着剤、ビニールレザーなどの影響。芳香剤やシートを磨くワックスなども考えられる」と指摘する。
吉田研究員は、「時間が経過すれば化学物質の量は低減するが、最近の人気車種の場合は車が
工場から即ユーザーに渡るので、化学物質に敏感に反応する人も増えているのでは」と推測する。
自動車メーカー各社も対策に着手し始めている。本田技研工業は「揮発性物質の発生量は車内基準を設けて改善していく」、トヨタ自動車、日産自動車は「住宅のガイドラインを参考にしながら対策を検討中」、マツダも「基礎的な情報集めの段階。アルデヒド除去フィルターは独自に開発」という。
日本自動車工業会も「車室内VOCタスクフォース」を作り、標準的なVOC測定方法を考案中だ。
しかし、これらの研究が新車に反映されるにはまだ数年かかるという。
では、新車を購入した場合、どう対応すればいいのか。烏帽子田教授は「症状が軽ければ、薬などによる対症療法は控え、窓を開けるなど換気を十分に行い原因物質の除去に努めたい。体質によっては車外から持ち込む芳香剤などの化学物質も要因となることもありうる」と助言している。
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