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INTERNATIONAL BUSINESS TIMESより
大阪に化学物質フリーの校舎
化学物質過敏症はごく微量の化学物質に反応してアレルギー症状などが起きる病気だ。原因は不明だが、子どもたちの間でも増加している。洗浄剤や接着剤、溶剤、塗料など、さまざまな化学物質によって発症する。
個人の住まいは、家庭である程度対応できるが、学校などの施設に原因物質があると、登校が困難になる。
建築情報を配信するサイト「ケンプラッツ」は12日、そんな化学物質対策を徹底した校舎の完成を報じた。
大阪府枚方市立第3中学校で建てられた新校舎がそれだ。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地上3階建ての校舎は化学物質過敏症の子どもたちに配慮して整備された。
「無機質」と「有機質」どちらもOK
新たに作られた教室には「無機質」タイプと「有機質」タイプが設けられた。無機質タイプは内装に磁器質タイルや金属材を多用。そして有機質タイプには、木材を多用した。
全くタイプの違う教室だが、どちらも揮発性有機化合物(TVOC)の放散を抑えるため、できるかぎり接着剤や塗料の使用を控えた。
検査完了の翌日には、化学物質過敏症を抱える生徒たちがこれらの教室に入り、実際に確認したところ、「大丈夫、しんどくない」と答えたという。
それぞれの教室では空気中に含まれるTVOCの量が測定されており、いずれも厚労省の暫定目標値400マイクログラム/㎥をクリアしている。
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