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北海道住宅新聞より

北見工大・坂本先生 新法施行後の住宅調査

「基準法改正後はアセトアルデヒドが要注意物質に―」。1月19・20日に行われたNEWソトダン住宅研究会(川本清司会長、北欧住宅研究所所長)の例会で「シックハウス新法施行後の室内VOCの
調査報告」と題して講演を行った北見工業大学機械システム工学科の坂本弘志教授(工博)は、ホルムアルデヒドやトルエンなどが厚生労働省の指針値をオーバーした住宅は施行前より減っているものの、アセトアルデヒドだけは逆に指針値をオーバーする住宅が増えていることを明らかにした。

ホルムなど減少

アセトは半数が指針オーバー

坂本教授がシックハウス新法施行後に行ったVOC調査は、札幌・北網地区の40棟。竣工後1週間以内に実施した。気密性能については新法施行前の調査と同様、ほとんどが相当隙間面積1.0平方センチ/平方メートル以下の高気密住宅で、換気回数は全棟0.5回/時以上となっている。

測定を行った化学物質は七種類で、厚生労働省の指針値をオーバーした住宅の割合を新法施行前と比べると、ホルムアルデヒドが三・三%から0・0%、トルエンが49.2%から20.7%、キシレンが16.4%から7.1%、エチルベンゼンが34.4%から3.6%、スチレンが23.7%から0.0%、アセトアルデヒドが40.9%から52.8%、パラジクロロベンゼンが6.6%から4.5%と、アセトアルデヒドを除く全ての化学物質に関して指針値をオーバーした住宅の割合が減少。

中でもホルムアルデヒドについては、指針値よりさらに低い0.05ppm未満の住宅が、新法施行前の約73%を大きく上回る約97%となっており、ホルムアルデヒドを出さない建材等の使用が進んでいることは明らか。

しかし、その一方で逆に新法施行前よりも指針値を上回る住宅が多かったアセトアルデヒドは、2軒に1軒が指針値をオーバーしている。

この結果について坂本教授は「新法施行後、ホルムアルデヒドが指針値を超えた住宅は全くなく、トルエンやキシレンもその割合は減っていることから、建材等のメーカーはホルムアルデヒドだけでなく、他の化学物質もかなり低減化した製品を出してきていることがわかる。

しかし、ホルムアルデヒドの親戚と言えるアセトアルデヒドは、指針値をオーバーする住宅が増えて
いる。ホルムアルデヒドが規制されたため、代替として同様の性質であるアセトアルデヒドを使用した結果と思われる。接着剤などでホルムアルデヒドの代わりにアセトアルデヒドが使われてきているのではないか。また、トルエンも2割の住宅は指針値を超えていることになるので、心配ないと思ってもらっては困る」と話している。

また、同教授はあわせて「アセトアルデヒドはホルムアルデヒドと同じく、0.5回/時の換気を行っていても濃度が低くなるのに時間がかかる。今後はアセトアルデヒド対策が非常に重要で、早急に規制を行う必要がある」と警告する。

持込み家具が盲点に

新法施行後のVOC調査・塗料・接着剤は適量守る

シックハウス新法施行後のVOC調査結果におけるいくつかの特徴的な事例と、ホルムアルデヒド
以外のVOCの低減化について、坂本教授は次のように語っている。

「住宅AのVOC測定結果からは、建材全てにF☆☆☆☆を使い、塗料や接着剤などの使用量もきちんと対応すれば、アセトアルデヒドを含めて指針値以下に抑えられることがわかった。しかし、同じ工務店が建てた住宅Bは、アセトアルデヒドの濃度が高い。調べてみると、測定前に建具類を室内に入れたのが原因という結論になり、建材等ばかりでなく、家具などにも十分注意する必要があることがわかる。

トルエンとキシレンの濃度が高かった住宅Cは、外装材にかなりの量の塗料を使っており、その塗料から放散されたトルエン・キシレンが室内に侵入したことが原因と考えられ、外装材を含めて塗料関係には注意しなければならない。なお、トルエン・キシレンはホルムアルデヒドより抜けやすいが、建材の裏側にこれらを含むものが使われた場合には抜けにくくなることも考えられるので、塗料などは細心の注意を払って施工することが求められる。

住宅Dもトルエンとキシレン、アセトアルデヒドの濃度が非常に高い。これはトラブルがあって床のフローリングを貼り直した時にボンド類を大量に使ったことと、階段に油性ニスをしっかり塗ったことが原因と思われる。また、同じボンド類でも、使う製品と量によっては指針値を超えることがある。この点を解決できれば指針値をクリアできると思う。

ホルムアルデヒド以外のVOCは、主に塗料・接着剤が濃度に影響するので、これらはできる限り施工に注意する必要がある。特に多量に使うと濃度が高くなるので気を付けたい。造作した棚や建具、浴室のコーキング剤やパネルヒーターの塗料も発生源となり得るので注意すべきだ。

建材等の適切な選択と施工はVOC濃度を指針値以下とするために欠かせないが、それだけで完全にVOCを抑えることはできないので、換気回数0.5回/時以上の換気システムの導入も不可欠。できれば竣工後にベークアウトを一週間から十日ほど行いたい。ベークアウトはユーザーが早く入居したい場合などもあり、実施が難しい面もあるが効果はある。

このほか、VOCを測定した結果、特定の化学物質の濃度が高かった場合、その原因を特定できることがあるので、測定はできるだけ行ったほうが良い。

工務店だけでなく、ユーザーも注意しなければならないことがある。入居後に持ち込む家具やカーテン、ワックス、化粧品などもVOCの発生源となるので注意が必要だし、煙草は換気回数を増やしても室内から抜けにくいので、できれば室内での喫煙は避けること。暖房器具も空気を汚さないものを選ぶことが大切。さらにシックハウス症候群や化学物質過敏症の発症を防ぐには、建材等だけでなく、食べ物もレトルトものやインスタント食品を避け、保存剤や着色剤の成分表示、野菜や果物の農薬使用などについて確認するなど、食習慣を改めることが求められる」。



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