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中日新聞より
この時期から六月にかけて、中国から微小粒子状物質「PM2・5」や黄砂が偏西風に乗って飛来する。これらが日本国内のPM2・5に加わり、大気中の濃度が高まるため、特に子どもやお年寄り、
ぜんそくや心臓病などがある人は健康への注意が必要だ。
PM2・5は工場や自動車などから排出される硫黄酸化物、窒素酸化物などで、粒子が髪の毛の太さの三十分の一ほどと小さく、肺の奥深くまで入りやすい。ぜんそくや気管支炎、肺がん、心筋梗塞、脳梗塞などへの影響が指摘されている。
環境省は大気中の濃度が一日平均で一立方メートル当たり七〇マイクログラムを超える日には、
外出や屋内での窓の開閉、換気をできるだけ控えるよう注意喚起している。
同省の専門家会合で委員を務める兵庫医科大の島正之教授(公衆衛生学)は「PM2・5の被害は、たばこに比べれば小さい。健康な人はそれほど心配する必要はない」としながらも、「影響には個人差があり、特に子どもは影響を受けやすい。呼吸器や心臓に疾患がある人も、環境省や自治体のHPで濃度の速報値をチェックし、体調の変化に気を付けて」と呼び掛ける。
また、大分県立看護科学大の市瀬孝道教授(環境毒性学)は「PM2・5や黄砂の粒子、さらに、これらの粒子に付着した細菌やカビの成分には、アレルギー反応を高める作用がある」と指摘。このため、吸い込むと花粉症が悪化したり、健康な人でもくしゃみや鼻水が出たりするほか、
のどに違和感が出ることがあるという。
市瀬教授は「あまり神経質になる必要はないが、濃度が高い日はマスクや花粉対策用のゴーグル、うがい、目の洗浄、布団や洗濯物を室外に干さないことなどが、被害を防ぐのに効果がある」と話す。また、家に入る前に衣類をはたくほか、床の水拭きや、空気清浄機の活用も有効だ。
高性能マスク 売り上げ急増PM2・5などの影響で高性能マスクが売れている。産業・医療用のマスクメーカー「興研株式会社」(東京都千代田区)は、防じんマスクの売り上げが伸び、急きょ20%を増産。マスクは国家検定規格に合格し、PM2・5の粒子よりも細かい〇・一マイクロメートル以下の網目を採用。使い捨てで一枚約四百円と高めだが、市民からの問い合わせも多い。
九州地方で唯一、高性能マスクを製造販売する「クロシード」(福岡県飯塚市)にも注文が殺到。生産量は前年同期比十倍増で、毎日四万枚以上を製作、それでも生産が追い付かないという。
東京都足立区のホームセンター「ドイト西新井店」は、約二十種類の防じんマスクを用意。おわんのように立体的な形をした小さめのサイズが売れており、「子ども用に欲しい」との声も多い。
空気清浄機などの家電製品も売れている。ビックカメラでは空気清浄機の販売が前年同期の三倍増。高性能フィルターを使い、PM2・5対策をうたった製品が人気だ。布団乾燥機も売れている。
・窓を開けない
・布団や洗濯物を外に干さない
・床掃除(水ぶき)をする
・空気清浄機があれば活用する・家に入る前に衣類をはたく
・うがいをする
・目に違和感があれば水などで洗う
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