シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄について事務局よりお届けいたします。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
中日新聞より
じめじめした梅雨時から夏にかけて、室内で急増しやすいダニ。
じゅうたんや寝具などに生息し、ぜんそくや鼻炎、アトピー性皮膚炎などの原因となる。最近は、お好み焼き粉などの粉製品にダニが大量に繁殖し、それを食べてしまうと、急性アレルギー症状を起こすことも分かっていて、医師が注意を呼びかけている。
「娘のぜんそくの原因はダニだったと思う」。
浜松市内のパート女性(46)は振り返る。次女(14)は十年前、ぜんそくで入退院を繰り返していた。血液検査では、ダニへのアレルギーの数値が高く、入院中は症状が治まるのにアパートに戻るとせき込んだ。
掃除機のごみをアレルギー疾患の患者団体に分析してもらったところ、「ダニが多い」との結果が出た。そこで、寝室の畳を替え、布団に掃除機をかけ、さらに丸洗いすると、次女の症状は改善した。
アレルギーの原因になるのはチリダニだ。マダニなどとは違って血は吸わず、ほこりや人間のふけを餌とする。体長は約〇・四ミリ。高温多湿を好み、梅雨時から夏に増える。ダニやふんが、口や鼻、目、皮膚に付いて体内に入ると、ぜんそくなどのアレルギー症状が出る。特に小児ぜんそくの原因の八割はダニとされる。
「症状を改善するには寝具対策が重要」と話すのは用賀アレルギークリニック(東京)の院長、永倉俊和さん。週に一回は敷布団、掛け布団の表裏を干して掃除機をかけ、年一回は丸洗いすることを勧める。
押し入れの中も、ダニが増えやすい。湿気を避けるために除湿剤や、布団の下にすのこを敷くことが有効だ。 中部大応用生物学部の元教授で、NPO法人アレルギー支援ネットワーク(名古屋)の理事長、須藤千春さんも、寝具対策の重要性を訴える。
「敷布団にダニを通さない高気密の防ダニシーツをかけることを勧める。ベッドの場合は風通しをよくするためにすのこ式タイプを使い、ベッド下には物を置かないようにして」と話す。
「分厚いマットレスはダニの温床になりやすく、掃除もしにくいので避ける。カーペットはダニが生息しやすいので、なるべく敷かないように」
もちろん、通常の掃除も重要。ダニ対策には、掃除機を念入りに。意外な盲点が縫いぐるみだ。定期的な丸洗いが効果的という。
粉製品にも繁殖
ダニが大量に繁殖した粉製品を調理して食べても、急性アレルギー症状が起きることが分かっている。専門家によると、特にダニが好むうま味成分を多く含むお好み焼き粉やホットケーキ粉が危ないという。
二〇〇九年一月、二十六歳の女性が吐き気や下痢、じんましんなどの症状で、聖路加国際病院(東京)の救急センターで治療を受けた。自宅で開封してから半年間、常温で保存していたお好み焼き粉を加熱調理して、食べた直後だった。
後日、皮膚科医師の中野敏明さんが女性にアレルギー検査をしたところ、小麦には陰性でダニには陽性だった。女性が使ったお好み焼き粉を調べたところ、一グラム当たり約一万三千匹ものダニを検出。
ほとんどがチリダニで、女性宅でも、ソファなどからも大量のダニが見つかった。 粉製品に混入したダニを食べることで起きる急性アレルギー症状は「パンケーキシンドローム」と呼ばれ、一九九三年以降、国内外で報告されている。 中野さんは、開封後八カ月のお好み焼き粉で同様の症状を起こした男性も診察した。お好み焼き粉からは、大量のダニが見つかった。
「粉製品の中でも、特にお好み焼き粉にはアミノ酸が多く、ダニが繁殖しやすいのでは」と推測する。粉製品は冷蔵庫で保存し、早めに使い切るべきだという。
中野さんは「これまでアレルギーの原因が小麦だと思っていた人も、実はダニという可能性もある。思い当たる症状があれば、使った粉製品を持参して、皮膚科かアレルギー内科を受診してほしい」と話す。
NPO法人 シックハウス診断士協会
広島事務局:〒730-0856 広島市中区河原町5-3-2F
東京本部:〒108-0073 東京都港区三田2-1-41-1F
東京事務局:〒103-0012 中央区日本橋堀留町1-11-5-2F
電話番号 082-961-5271 FAX番号 082-961-5272
ご相談 & お問い合わせメールアドレス
takya1123@dolphin.ocn.ne.jp
PR