シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄について事務局よりお届けいたします。
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東京新聞より
気温の変化が大きい秋は、ぜんそくの発作が起こりやすい。
とりわけ小児ぜんそく患者は、体調の変化を周りの大人が正しく判断して、治療を受けさせる必要がある。薬による症状の管理や、日常生活での注意すべき点をまとめた。
ぜんそく患者は、主にダニやハウスダストなどのアレルギーが原因で、気道が慢性的に炎症を起こし、刺激に敏感になっている。急に寒くなったり、ほこりを吸ったりすると気道が狭くなり、ゼーゼー、ヒューヒュー鳴ったり、呼吸困難となったりする発作を繰り返す。
ダニが繁殖しやすいじゅうたんの部屋が増えるなど住環境の変化から、患者数は増加傾向にある。一方で、副作用の少ない吸入式のステロイド薬が開発され、それで症状を抑えれば、普通に学校生活やスポーツを楽しめるようになった。
重要なのは、保護者が子どもの状態を正しく把握し、医者がそれを治療に反映させることだ。ところが、小児ぜんそくに詳しい千葉大大学院の河野陽一教授は「実際は子どもが支障を来しているのに、保護者は症状をコントロールできていると過大評価する傾向がある」と指摘する。
河野さんは、小児ぜんそく患者の保護者を対象としたグラクソ・スミスクライン社の調査などを基に、「子どもがぜんそくで夜眠れなかったり、学校を休んだり、予定外で医者を受診したりしても、保護者は症状をコントロールできていると認識しがち」と話す。「医者が次の治療ステップを決めるために、保護者には子どもの状態をきちんと評価してほしい」
呼吸器アレルギー疾患の治療に力を入れている武田内科小児科クリニック(東京都荒川区)の武田千賀子副院長に、ぜんそくの発作を起こさないための生活上の注意点を聞いた。
「患者の保護者には必ず、家にじゅうたんの部屋がありますか?と聞きます」と武田さん。フローリングが理想だが、じゅうたんの部屋はこまめな掃除が重要だ。「掃除機から出るほこりも発作の原因。お子さんがいない時に、十分換気しながら掃除してほしい」
隅々まで掃除できるように、なるべく家具は置かない。置く場合には、キャスター付きか、脚の長いものが望ましい。
寝る時は、顔の位置が床からなるべく離れるようにする。理想はベッド。布団なら高さのあるマットなどを敷く。布団や枕は、洗濯できる素材を選ぶ。
ぬいぐるみやタオルもこまめに洗濯。犬や猫などの毛やフケも、発作の原因になる。「これからペットを飼う場合は、主治医と十分に相談してほしい」と武田さん。花火や線香、たばこの煙も気管を刺激するため、注意が必要だ。空気清浄機を利用してもいい。
気圧の変化にも敏感なので、台風が接近している時にせき込みが始まったら、早めに薬を使う。朝晩の冷え込みが予想される場合は、エアコンなどで室内の温度を一定に保つ。風邪はぜんそくの症状を悪化させるので、手洗いやうがいを励行して、インフルエンザの予防接種を早めに受けるようにする。
症状改善のために水泳を始める子どもが多いが、武田さんは「楽しく体を鍛えられるなら、どんなスポーツでもいい。運動の前に吸入薬で気管支を広げ、呼吸を楽にすることを忘れないで」と話している。
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