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一般社団法人日本自動車工業会より
(社)日本自動車工業会(会長:小枝 至、以下 自工会)は、このたび、昨年2月に公表した乗用車に続き、トラック・バス等の商用車についても車室内VOC低減に関する自主的な取り組みを進めることとした。
VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)とは、常温で揮発しやすい有機化合物のことで、ホルムアルデヒドやトルエン等がよく知られている。乾燥しやすいことや油汚れを落としやすい等の特徴を活かし、塗料や接着剤などの溶剤、または洗浄剤として産業界で広く利用される一方で、鼻・のどに刺激を感じる等の体調不良が生ずるいわゆるシックハウス(室内空気汚染)症候群の一要因であるとされている。
このような状況を踏まえ、自工会では昨年2月から、まず乗用車の車室内VOC低減の自主的な取り組みを進めてきた。トラック・バス等の商用車に関してもVOC濃度試験方法の研究や今後の対応について検討を進めてきたところであるが、今般、トラック・バスの車室内VOC試験方法を策定し、2008年度以降の新型車について厚生労働省の定めた13物質の室内濃度指針値を満足させる自主的な取り組みを始める。
車室内のVOCは車室内の様々な部品から揮発する成分の混合物であるため、今後、部品メーカーや素材メーカーの協力を得ながら取り組んでいく。
なお、車室内VOCの特徴や、昨年公表した乗用車も含めた自主取り組みの内容を、当会ホームページに掲載した。
(ホームページアドレス http://www.jama.or.jp/eco/voc/index.html)
〔トラック・バス等商用車の自主取り組み概要〕
1.時期と対象車
2008年度以降の新型車(国内で生産し、国内で販売するもの)
2.目標値
厚生労働省「シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」において室内濃度指針値が確定している13物質に対し、その指針値を満足させる。また、それ以降も各社さらに室内濃度低減に努める。
3.試験方法
濃度の測定は自工会策定の「車室内VOC試験方法」に従う。
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