[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
朝日新聞より
改装した部屋や新しい家具、芳香剤のにおい――。こうしたものに接すると、目がちかちかしたり、頭痛がしたりする。その場を離れると症状が軽くなるなら「シックハウス症候群」かもしれない。こじらせる前に対処が必要だ。
建材や家具、日用品には様々な有害物質が使われ、一部が蒸発して室内の空気を汚す。先月、埼玉や千葉の浄水場で基準値を超えて問題となったホルムアルデヒドは有害物質の代表格。接着剤や衣類、たばこの煙にも含まれており、気体になると低濃度でも目やのどに強い刺激を与える。
このほか、洗浄剤や塗料に使われるトルエン、油性マーカーや芳香剤に含まれるキシレンなどがあり、頭痛や吐き気、脱力感を引き起こす。こうした症状がシックハウス症候群と呼ばれる。自宅や職場の改装、新しい日用品の購入を契機に発症することが多い。
シックハウス症候群はなぜ起きるのか、詳細はまだ解明されていない。北里大学名誉教授の相澤好治さん(衛生学)によると、中毒やアレルギーとは異なる病気とされ、患者には中年の女性やもともとアレルギーがある人が多い。「診断方法も確立しておらず、症状や環境から推測しているのが現状」と指摘する。診察に時間がかかることもあり、専門の医師が少ないという。
予防策としては、症状を引き起こす物質を避けることが一番だ。可能なら発生源を取り除き、より安全なものに換える。建材や家具が発生源なら暖房などで室温を上げ、原因物質を強制的に放散させる方法もある。これから改築・改装を予定しているなら、工務店や設計者に材料選びの希望を伝えておくことが肝心だ。
ただ、症状に気づいても発生源を特定できないケースも多い。症状が気になれば、こまめな換気や活性炭入りマスクの着用を心がけることも必要だ。運動や入浴も効果的だ。
シックハウス症候群は発生源から離れれば症状が回復するのが特徴だ。ただ、悪化すると、洗剤やヘアワックス、印刷物などのにおいで体調を崩してしまう「化学物質過敏症」になる危険もある。
岩手県内の小学校では2010年、校舎の改修中に集団発生した。19人がシックハウス症候群と診断され、一部の児童は化学物質過敏症に進行した。治療した盛岡病院呼吸器・アレルギー科医師の水城まさみさんは「症状が悪化する前に対処することが必要だった」と話す。
化学物質による頭痛や脱力感の急性症状には、タチオンなどの解毒剤や15~30分ほどの酸素吸引が有効。アレルギー症状を伴うなら抗アレルギー薬も選択肢だという。
NPO法人 シックハウス診断士協会
広島事務局:〒730-0856 広島市中区河原町5-3-2F
東京本部:〒108-0073 東京都港区三田2-1-41-1F
東京事務局:〒103-0012 中央区日本橋堀留町1-11-5-2F
電話番号 082-961-5271 FAX番号 082-961-5272
ご相談 & お問い合わせメールアドレス
takya1123@dolphin.ocn.ne.jp