シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄について事務局よりお届けいたします。
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毎日新聞より
組み立て式の木材部品で作った家具で化学物質過敏症になったとして、奈良県生駒市の30代の
男性が、販売したホームセンターなどを相手に治療費など約2700万円を求めた訴訟があり、ホームセンター側が200万円を支払うことで、大阪高裁で和解が成立した。
03年の建築基準法改正で化学物質の使用規制が設けられたが、家具類などには課せられておらず、注目されていた。
訴えによると、男性は04年4月、木材部品を購入し、自分で組み立てて机として使い始めたが、5月に突然、じんましんが出た。さらにその後、関節部の皮膚が裂けるなどし、倦怠(けんたい)感などさまざまな症状も表れた。12月に机を撤去すると病状は好転し、男性は05年2月、化学物質過敏症と
診断された。
購入8カ月後の木材のサンプルをホームセンター側が調査した結果について、専門家は、室内の
換気によっては化学物質のホルムアルデヒドやアセトアルデヒドの濃度が国の指針値を超えていた可能性がある、と指摘していた。
男性は06年に大阪地裁に提訴し、1審は敗訴したが、主治医や専門医は家具との関係が疑われると強く指摘。
控訴審では高裁が和解を勧告し、ホームセンターや木材の納入業者など計4社が50万円ずつ支払うことで昨年12月、和解が成立した。
ホームセンターは「訴訟の長期化を避けるため和解に応じた」と話している。
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