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日本経済新聞より
文部科学省は11日、子どものアレルギー疾患について、すべての公立小中高校を対象にした初の
全国実態調査の結果を発表した。
アトピー性皮膚炎の児童生徒は約70万人、ぜんそくは約73万人と、いずれもほぼ18人に1人。
花粉症を含むアレルギー性鼻炎は約118万人と1割近くに上った。
同省は今年度にも、同疾患をもつ子どもごとに、学校が注意すべき点を医師があらかじめ示しておく「学校生活管理指導表」を導入する。
調査はアレルギーのある子どもの有無や学校の対応について、2004年12月から05年2月にかけて聞いた。回答した学校の児童生徒数は約1277万3000人で、小中高校の子ども全体の約9割を網羅する大規模調査となった。
アトピー性皮膚炎にかかっている子どもは69万9086人で全体の5.5%、ぜんそくは73万466人で5.7%を占めた。
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山陽新聞社より
祥子ちゃんはアレルギー性鼻炎のある小学五年生の女の子です。先日学校給食でキウイを食べたら、急に口の中がイガイガし腫れぼったくなりました。保健室に行って、うがいをしたりして休んでいましたら、三十分くらいで治まりました。いままでキウイは食べたことはありませんが、メロンやスイカ、他の果物は食べても何ともありませんでした。これからキウイが給食に出たらどうしたらよいか心配
です。
近年カバノキ科、イネ科、キク科の花粉症(アレルギー性鼻炎)のある患者さんに果物、野菜、ナッツ類に対するアレルギーが合併する例があることが報告されています。
その病気は、ある果物や野菜、ナッツを食べておよそ十五分以内に、直接触れた唇や舌、のどの奥の違和感、かゆみや 腫 ( しゅ ) 脹 ( ちょう ) を訴える 口腔 ( こうくう ) 症状を主とするために、口腔アレルギー症候群(OAS=Oral Allergy Syndrome)といわれています。
この原因は、花粉とある種の果物や野菜、ナッツに共通抗原性があるからなのです。花粉を吸入することでアレルギーの準備段階ができ(これを感作成立といいます)、次にこの花粉抗原と共通抗原を持つ果物や野菜、ナッツを摂取することでアレルギー症状を発症(交差反応といいます)するのです。
これらの抗原は一般的には熱や消化酵素に対して壊れやすいので胃腸に達した段階ではその抗原性を失うために口腔症状が主として出現するといわれています。ですから熱の加わらない新鮮な野菜や果物が発症しやすいのです。しかしナッツ類は熱が加わっても安定しているところが少し違います。
祥子ちゃんはアレルギー性鼻炎があるので、多分花粉症があり、初めて食べたキウイにこのような症状を起こしたものと思われます。保健室で少し休んでいたら落ち着いたように、少量や一、二回の摂取で普通は重篤にはなりませんが、頻回食べたり大量に摂取することにより、じんましん、流涙、鼻汁、吐き気、腹痛や下痢、気管支ぜん息の発作を起こしたり、最悪の場合はアナフィラキシーという命にかかわる重篤な症状を起こすこともありますので、一度経験した食物は二度と食べないことが一番安全です。
分からないで食べて、もし経験したことのある食物が入っていることが分かったら、すぐ吐き出し、うがいをしましょう。またアレルギー性鼻炎がひどい人は逆に、OASが報告されている食物を食べるときには、少量を試しに食べて安全性を確認してからたくさん食べましょう。この病気の発症年齢は就学年齢前後からぼつぼつみられるようですが、今のところ乳幼児にはみられないようです。
またラテックスアレルギーがある人(ゴムやゴム手袋にかぶれる)が、ある種の果物、野菜、ナッツ類で同様の発症をすること(ラテックス―フルーツ症候群)も最近では報告されていますので付記しておきます。
(西原修美・岡山医療センター皮膚科医師)
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山陽新聞社より
太郎君は四歳のころから、おそばを食べると、くしゃみが出たり、のどがかゆくなり皮膚が赤くなるようになりました。五歳になったある日、お母さんが買ってきたそば入りサラダを一口食べました。まもなく、太郎君は口の中がかゆくなり、全身にじんましんが出て、せき込み、やがて、呼吸が苦しいと言い、意識がなくなりました。アナフィラキシーショックが起こったのです。
われわれの身体では自分とは異なると認識される物質(抗原=アレルゲン)が入ってきたときに、IgEという抗体が産生されます。よく知られているアレルゲンとしては、種々の食物(卵、牛乳、小麦、そば、ピーナツ、アルコール、魚など)、薬物(抗生物質、造影剤など)、ハチ毒などがあります。
産生されたIgEは組織の肥満細胞とか白血球の好塩基球などの表面に付着します。このような状態のときに再びアレルゲンが入ってきてIgEと接触すると、抗原抗体反応を起こしアレルギー現象を呈します。この症状は、皮膚の 発赤 ( ほっせき ) 、かゆみ、くしゃみ、せき、めまい、じんましん、腹痛、血圧低下、呼吸困難などです。
アレルゲンにより食物アレルギー、薬物アレルギー、ハチ毒(虫刺され)アレルギーなどと分類されていますが、これらのアレルギーはすべて、肥満細胞などから放出されるヒスタミン、セロトニンなどの化学物質が起こすものです。アナフィラキシーショックはアレルギーの重症型で、血圧が低下し、気管が 閉塞 ( へいそく ) して死亡することもあります。
太郎君がおそばを食べた後に出ていた症状は典型的な食物アレルギーの症状です。このようなことに気づいたときには、保護者の方は、お医者さんを受診してその可能性を診断してもらうことが必要です。もし、食物アレルギーであることが診断されたり疑われたら、アレルゲンとなっている食物を避けることがもっとも大切なことです。家族や本人だけでなく、学校の先生や友達の保護者などにも理解してもらうことが必要です。
しかし、ハチ毒などでは前に一度刺されたことがあるだけで、アレルギーがあるかないかわからないまま、二度目に刺されたときにアナフィラキシーショックを起こすことがあります。わが国では、年間三十人ほどがハチ毒によるアレルギーで死亡しています。また、最近ハムスターにかまれてショックを起こして死亡した例が報告されています。
もし、アナフィラキシーの初期症状(かゆみ、くしゃみ、皮膚の発赤、じんましん、めまい)が出たら、直ちに救急車を呼んだり、救急専門医がいるような病院に運ばなければなりません。アナフィラキシーでは数分から三十分程で、脈が触れないような低血圧、窒息を起こして死亡することがあります。しかし、早期に、専門医が的確な治療を行うと通常、死に至ることはありません。
また、アナフィラキシーの危険性が高い場合(アナフィラキシーショックになったことがある、多くの食物にアレルギーがある、ハチ毒アレルギーがあるがハチに接触する仕事である、など)の場合には病院へ行って、エピペン(エピネフリンという昇圧薬が内包された注射)を処方してもらうよう相談することをお勧めします。病院に運ばれるまでの間に自分で太ももにうつことが許されている注射です。健康保険が適応されず自費になりますが、子どもでも処方してもらえます。ただし、エピペンはその使い方や危険性を十分理解しなければなりません。
(氏家良人・岡山大救急部教授)
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山陽新聞社より
一歳の男の子が朝から 咳 ( せき ) をしていましたが、おしゃべりもし、ミルクの飲みも悪くなかったので、お母さんは様子をみていました。ところが、夜になって次第に機嫌が悪くなり、呼吸のとき「ヒューヒュー」と音がし、 肋骨 ( ろっこつ ) の下や肋骨の間、のどの下が引っ込む(陥没呼吸)ようになり苦しそうに見えたので救急外来を受診しました。
お母さんの判断は適切でした。この子は「ぜんそく発作」と診断され、吸入などの治療を受け軽快しました。放置していれば、呼吸困難がより悪化していた可能性があります。
ぜんそくは正確には「気管支ぜんそく」と言い、気管支が狭くなって空気が通りにくくなるために呼吸困難発作を繰り返す病気です。発作が起こると、「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」と音( 喘鳴 ( ぜいめい ) )がします。
咳も出ますし、時には粘り気のある 痰 ( たん ) が出ます。ひどい発作になると会話ができなくなり、眠れなくなり、陥没呼吸や起座呼吸(横になると呼吸が苦しく座位となる)がみられます。
子どもの気管支ぜんそくの90%は家のほこり、ダニ、かび、犬や猫の毛に対するアレルギーが原因といわれています。風邪(ウイルス感染)、たばこの煙、冷たい空気なども発作の誘因になります。従って家の環境整備が大切であり、親のたばこは厳禁です。
もちろん、子どもが呼吸困難を呈する疾患はぜんそく以外にも肺炎・気管支炎・細気管支炎・クループ・気管支異物など数多くあり、病気の種類・程度によっては重篤で緊急を要する場合があります。
ぜんそくに限らず、呼吸状態として喘鳴、陥没呼吸、起座呼吸、多呼吸、チアノーゼ(皮膚が紫色)が認められるか否か、また生活状態として動作・会話・食欲・睡眠などの障害程度を判断し、救急受診など適切な対応が必要です。
ぜんそく発作が起きた場合、「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」も強くなく、会話もでき眠れるようであれば、冷たくない新鮮な空気を吸わせ、痰を切れやすくするために水分を十分取らせます(緑茶・紅茶のカフェインは気管支を広げる作用があります)。大きい子であれば腹式呼吸をさせて様子を見てください。ただし、ぜんそく発作は夜間に増悪しやすいことを考慮しておく必要があります。
会話ができない、夜間何度も目を覚まし眠れない状態や、陥没呼吸、起座呼吸が見られるようであれば迷わず受診してください。興奮して暴れたり、唇が紫色になったり、気を失うような状態であれば救急車を呼んでください。
乳児の場合は呼吸困難症状が分かりにくいのですが、機嫌が悪くなる、顔色が悪くなる、ミルクの飲みが悪くなる、呼吸が速く苦しそう(喘鳴)であれば、夜間・休日を問わず受診が必要です。
(片山雅博・三菱水島病院小児科部長)
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独立行政法人 国民生活センター
食品衛生法の改正(2001年4月)により、容器包装された加工食品や添加物に「卵、乳、小麦、そば、落花生」の5品目を原材料として使用した場合の表示が義務付けられた。
そこで、食品衛生法改正後2年を経た現在の市場において、アレルギーの発症頻度は卵や牛乳ほど高くはないが、アナフィラキシー症状等の重篤な症状を示すそば及び落花生のうち、患者数が多いそばについて、そばを含有する可能性のある食品のテストを行い、あわせてアレルギーに関する表示の有無を調べることとした。
また、アンケート調査により消費者及び外食産業においての意識を探り、情報提供する。なお、そばたんぱく質が含まれている食品は、そばアレルギーを持たない人にとっては問題となるものではない。
詳しくはこちらごらんください。
そばを含有する可能性のある食品のテストと調査
-そばアレルギーを持つ人への情報提供を目的に-
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