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シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄について事務局よりお届けいたします。
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日経BP社ケンプラッツより

東京地裁は10月1日、化学物質の放散量が多いマンションを建設・販売したダイア建設に約3600万円の損害賠償責任を認める判決を下した。シックハウスの問題を生み出したデベロッパー側の不法行為責任を認定し、原告住民が勝訴した極めて異例のケースだ。

この裁判は、新築マンションを購入し、入居した後に化学物質過敏症を発症したイラストレーターの岡谷貞子氏が、ダイア建設を相手取り2004年に提訴したものだ。約8700万円の損害賠償を求めていた。

原告の代理人を務めた弁護士の竹澤克己氏は、判決公判後に開催した記者会見で次のように説明した。「シックハウスに関連する裁判で、居住者の健康被害が認められて、化学物質過敏症の患者側が勝訴した初めてのケースだ」


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共同通信記事より

シックハウス症候群になったのは購入マンションの建材に含まれたホルムアルデヒドが原因だとして、神奈川県平塚市のイラストレーター岡谷貞子さん(48)が分譲元のダイア建設(民事再生手続き中)に約8700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は1日、「健康被害との因果関係がある」として約3600万円分の賠償責任を認めた。

原告側弁護士によると、住宅のホルムアルデヒドとシックハウス症候群など健康被害の因果関係を認めた判決は初めてとみられる。岡谷さんはダイア建設の再生計画に沿った配当を受けることになるという。

ダイア建設は「判決を読んで対応を検討したい」としている。

酒井良介裁判官は「マンション建設時は既にホルムアルデヒドの有害性が社会問題として認知され、被害を予測して放散量の最も少ない建材を使うことも十分可能だった」と指摘。その上で、岡谷さんの健康被害との因果関係について「入居と発症の時期が近いことなどから、ホルムアルデヒドによってシックハウス症候群、さらには化学物質過敏症を発症したと認められる」とした。

判決によると、岡谷さんは横浜市鶴見区のマンションを購入し2000年7月に入居。直後から異臭を感じ、頭痛やじんましんなど症状の悪化で引っ越した。

岡谷さんは判決後「今も症状は治らず、ローンの支払いも続いている。被害者の訴えを受け止めていただいた判決をうれしく思う」と話した。


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一般医療機関の医師向けに作成されたシックハウス症候群診療マニュアル《厚生労働科学研究
(健康安全・危機管理対策総合研究事業)》


参考までに。

シックハウス症候群診療マニュアル


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北海道新聞より

【旭川】旭川市立北光小内の同市中央図書館分室に勤務していた元嘱託職員の四十代の女性二人がシックハウス症候群になった問題で、旭川市は三日、初期対応の遅れなどで精神的苦痛を与えたことを認め、二人に慰謝料として計五百四十万円の賠償金を支払い示談する方針を決めた。二人とは大筋で合意しているという。

同市によると、二人は二〇〇二年八月に開設された同分室で同年十一月まで勤務し、目や鼻、のどなどの痛みを訴え、シックハウス症候群と診断された。現在もたばこや整髪料などのにおいに過敏に反応し、日常、マスク着用を余儀なくされているという。

市側は二人が体調不良を訴えた際にすぐに職場の配置換えをするなどの対応を怠った責任を認め、賠償金支払いを決めた。二月下旬開会予定の定例市議会で関連の補正予算案を提出する。



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gooビジネスEXより

今回は、シックハウス診断士、荒川航平さんにインタビュー。最近では社会問題にもなっているシックハウス症候群ですが、その原因を究明し根絶する診断士の仕事においてにいちばん必要なのは「嗅覚と経験」と荒川さんは言います。シックハウス診断士、さらには臭気判定士というふたつの資格を持つ荒川さんに、その仕事の内容とやり甲斐の大きさについて聞きました。

近年、シックハウス症候群が社会問題化するなかで、建材や家具などに対するシックハウスの原因になる化学物質の使用規制が進んでいるが、と言ってシックハウス症候群に悩む人が減っているかと言えば、そういうわけではないと荒川さんは言う。

「確かに、規制が進んで、いわゆるホルムアルデヒドが使われる量は明らかに減ってきていますが、最近ではそれに代わる別のものを使うようになってきているんです。だから、ちょっとした“いたちごっこ”状態になっている部分がありますね。それに、最近は建物の高気密化、高断熱化によって臭いがこもりやすくなっているので、昔の構造では問題にならなかったようなカビや化学物質が原因になることもあります。なので、規制が進んだから減ったという感覚はまったくないですね」

というわけで、荒川さんは数カ月先まで診断に出かける予定が埋まっており、連日個人の家から企業の建物まで様々な現場に出かけている。

「ほとんどは、“どこからか異臭がする。何の臭いかわからないから、とにかく来てくれ”というケースです。また、最近では家を建てるときにシックハウスの問題を気にする人が増えていて、工務店さんから“問題ないことを証明しておきたいので来てくれ”というオーダーを受けるケースも増えています」

現場では、アクティブ・ポンプという機材を使うなどして対象となる建物内の化学物質の濃度を厳密に測定するわけだが、そうした作業のベースにあるのは診断士の嗅覚、つまり臭いを嗅ぎ分ける能力、そして経験だ。

「何か臭っていれば、その建物に入った段階で発生原因、発生箇所はだいたい特定できます。一度嗅いだことのある臭いならすぐわかりますから。嗅いだことのない臭いは徹底的に調査して究明して、それをまた自分たちの知識としてインプットするわけですから、現場では圧倒的に経験がものをいう
仕事ですね」

原因がわかると、今度はその原因を絶つ作業に入る。

「対策としては、原因となっている化学物質を強制的に揮発させてしまう方法と、全部分解してしまう方法があります。たとえば、原因になっている化学物質が壁紙から出ているからといって、それを張り替えても、張り替えるのに使った接着剤などが新たな原因になる場合もあります。なので、現状の原因になっている化学物質を根絶してしまうのがいちばんいいんです。一度、完全に絶ってしまえば、たとえば新たに家具を持ち込むとかそういうことをしない限り、再発することはありません」

その仕事の内容を聞いていると、診断士というよりはむしろ建物版“赤ひげ”という印象で、実際のところ方々でさじを投げられた原因不明の持病を治療してくれる“名医”ぶりを発揮している。

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  NPO法人シックハウス診断士協会監修
  「シックハウス診断士補(二級)」の
  受験テキストです。


     
 

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